人工知能(AI)分野産学連携教育構築のための調査
「人工知能(AI)分野教育」は新しい教育分野であり、その技術は進歩が早く、活用方法も多くの事業分野に広がっているため、国内外における人工知能(AI)の実態を把握する必要がある。そのため、今回の事業では下記に記す2つの調査を実施する。なお今回調査対象とする地域は、国内だけでは無く、海外の先進的事例も対象とするが、グローバルに展開する企業の日本法人、先進的な海外の技術、ビジネス利用を取り入れた国内のベンチャー企業、AIを地域産業に活用する取り組み事例などを調査することにより、日本における産学連携によるAI人材教育構築に資するものとする。※現行の世界基準となる教育の質を保証する目的で実施し、下記の項目内容を調査する。
人工知能(AI)教育の実態調査
国内における人工知能(AI)教育(技術、ビジネス)を実施している産業技術大学院大学等の高等教育機関、企業(5校・団体程度)。
人工知能(AI)の先進的開発状況調査
- 国内におけるグローバル企業の人工知能(AI)開発状況を富士通など企業 (2社程度)。
- 海外の先進技術、事例を取り入れた国内ベンチャー企業等(5社程度)。
- 海外の先進的開発状況有識者(4回程度)
地域的な取組による人工知能(AI)の産学官連携の実態調査
- 北海道庁、札幌市役所などの行政機関
- 北海道大学、はこだて未来大学、北海道情報専門学校などの教育機関
- 戦略経営ネットワーク協同組合に参加する人工知能(AI)開発・利用企業
調査手法
- 文献調査(インターネット調査含む)
- 聞き取り調査
- アンケート調査等
調査項目
- 現状における人工知能(AI)教育事例
- グローバル企業における人工知能(AI)開発利用例
- 国内ベンチャー企業における人工知能(AI)開発利用例
- 地域的な産学官連携の取り組みで、様々な産業分野で利用される人工知能(AI)開発利用例
- 人工知能(AI)教育環境、カリキュラム
- 人工知能(AI)教育の学修成果の評価指標、評価方法
- 人工知能(AI)教育に必要な教員知識・スキルなど
分析内容
- 人工知能(AI)分野で育成すべき人材像
- 人工知能(AI)人材が修得すべきビジネス知識、スキル
- 人工知能(AI)人材が修得すべき技術知識、スキル
- 人工知能(AI)教育の学修成果の評価指標、評価方法
成果にどのように反映するか
- 人工知能(AI)教育カリキュラム基準の策定
人工知能(AI)のビジネスにおける活用事例、開発事例、教育事例を調査・検証し、企業における育成すべき人材像を策定に反映させる。その人材に必要なスキルを整理し、その教育方法までをまとめて「教育のあり方」を取り纏め、具体的な「カリキュラム基準」の策定に反映させる。カリキュラム基準における学修成果の評価基準の策定に反映させる。 - 実証講座の実施
策定したカリキュラム基準による実証講座を専修学校で実施し、カリキュラム基準の妥当性、企業等の求める人材像との整合性、実施にあたる教員の知識・スキルの検証を行うための実施プランおよび教員養成プランの策定に反映させる。 - 実証講座を踏まえ、人工知能(AI)教育カリキュラム基準の策定、人工知能(AI)標準カリキュラムの策定、人工知能(AI)教員養成プランに反映させる。